参考文献紹介

『交わらないリズム―出会いとすれ違いの現象学』の参考文献

 
参考文献紹介
Information
著者村上靖彦
発行青土社
発売日2021/06/25

現象学者がケアの現場で聞いた人々の声と哲学の問いとの交差点――。
看取りに「だんだん」向かう患者の衰弱、無目的に存在が肯定される大阪・西成の子どもたちの居場所、芥川龍之介「藪の中」に描き出される身体の余白、ピアノを演奏することを通して周りとリズムを合わせられるようになる統合失調症の患者、「まだあったかい」母親の遺体に触れる3人の娘。
長年、医療・福祉の現場で人の語りに耳を傾け続けてきた現象学者が人間のうつろいゆく生を素描する、鮮やかな生のポリリズム。

  • プレリュード――リズムとしての生
  • 第Ⅰ部 ポリリズムとしての人間
    第1章 中井久夫と生活のポリリズム
    第2章 木村敏と音楽――対人のポリリズム
    第3章 居場所とリズムのゆるみ
  • 第Ⅱ部 身体の余白と出会いのタイミング
    第4章 ポリリズムを生む身体の余白――芥川龍之介「藪の中」
    第5章 リズムが組みかわるタイミングについて――ある精神科病棟でのバンド・セッション
    第6章 変化の触媒としての支援者
  • Ⅲ部 メロディーについて
    第7章『うたのはじまり』
    第8章 歌によって人とつながる――ルソー、メロディーとしての人間
    第9章 独りになるための歌――ジャン・ジュネ
  • 第Ⅳ部 ポリリズムの哲学
    第10章 現象学をベルクソン化する――現象学的な質的研究(PQR)の方法
    第11章 カオスからリズムが生まれる――マルディネとリズムの存在論
  • コーダ
  • あとがき――本書が論じなかったもの
  • 初出一覧/参考文献/索引

この記事では『交わらないリズム―出会いとすれ違いの現象学』の参考文献についてご紹介します。

参考文献一覧 Part.1

芥川龍之介(1987)『芥川龍之介全集〈6〉』筑摩書房
芥川龍之介(2007)『ちくま日本文学002 芥川龍之介』筑摩書房
イヴ・ジネスト, ロゼット・マレスコッティ(2016)『「ユマニチュード」という革命: なぜ、このケアで認知症高齢者と心が通うのか』‎誠文堂新光社
著:イヴ・ジネスト, 著:ロゼット・マレスコッティ, 監修:本田 美和子
井部俊子, 村上靖彦編(2019)『現象学でよみとく 専門看護師のコンピテンシー』医学書院
著: , 編集:井部 俊子, 編集:村上 靖彦
上間陽子(2018)『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち』太田出版
上間陽子(2020)『海をあげる』筑摩書房
著:上間陽子
エドマンド・ホワイト(2003)『ジュネ伝 上』河出書房新社
著:エドマンド ホワイト, 原名:White,Edmund, 翻訳:哲, 鵜飼, 翻訳:敦, 荒木, 翻訳:徹郎, 根岸
フッサール(2001)『デカルト的省察』岩波書店
著:フッサール, 翻訳:浜渦 辰二
エミール・バンヴェニスト(2013)『言葉と主体 一般言語学の諸問題』岩波書店
著:エミール・バンヴェニスト, 翻訳:阿部宏, 翻訳:前島和也, 翻訳:川島浩一郎
小田部胤久(2009)『西洋美学史』東京大学出版会
著:小田部 胤久
梶井基次郎(1967)『檸檬』新潮社
著:梶井基次郎
上岡陽江, 大嶋栄子(2010)『その後の不自由―「嵐」のあとを生きる人たち』医学書院
木村敏(1981)『自己・あいだ・時間: 現象学的精神病理学』筑摩書房
木村敏(2005)『あいだ』筑摩書房
木村敏(2001)『木村敏著作集 8』弘文堂
著:木村 敏
熊谷晋一郎(2020)『当事者研究――等身大の〈わたし〉の発見と回復』岩波書店
近藤譲(1979)『線の音楽』朝日出版社
近藤譲(2004)『〈音楽〉という謎』春秋社
齋藤陽道(2018)『声めぐり』晶文社
著:齋藤陽道
齋藤陽道(2018)『異なり記念日』医学書院
ジークムント・フロイト(2007)『フロイト全集(7) 1901年 日常生活の精神病理学』岩波書店
ジークムント・フロイト(2008)『フロイト全集(8) 1905年 機知』岩波書店
ジャック・ラカン(2005)『無意識の形成物』岩波書店
著:ジャック ラカン, 編集:ミレール,ジャック=アラン, 翻訳:孝次, 佐々木, 翻訳:惣一, 川崎, 翻訳:和之, 原
ジャン・ジャック・ルソー(1972)『人間不平等起原論』岩波書店
著:J.J. ルソー, 原名:Rousseau,Jean Jacques, 翻訳:喜代治, 本田, 翻訳:昇, 平岡
ジャン・ジャック・ルソー(1986)『人間不平等起源論 言語起源論 ルソー選集6』白水社
著:原 好男, 著:ジャン・ジャック・ルソー, 著:Jean-Jacques Rousseau
ジャン・ジュネ(1967)『ジャン・ジュネ全集〈1-4〉 全4巻セット』新潮社
ジャン・ジュネ(1990)『泥棒日記』新潮社
著:ジャン ジュネ, 翻訳:朝吹 三吉
ジャン・ジュネ(1999)『アルベルト・ジャコメッティのアトリエ』現代企画室
著:ジャン ジュネ, 原名:Genet,Jean, 翻訳:哲, 鵜飼
ジャン・ジュネ(2002)『ブレストの乱暴者』河出書房新社
著:ジュネ,ジャン, 著:ジュネ,ジャン, 原名:Genet,Jean, 翻訳:渋澤 龍彦
ジャン・ジュネ(2003)『葬儀』河出書房新社
著:ジャン ジュネ, 原名:Genet,Jean, 翻訳:耕作, 生田
サルトル(1971)『聖ジュネ〈上巻〉―殉教と反抗』新潮社
著:サルトル, 翻訳:白井 浩司, 翻訳:平井 啓之
スコット・フィッツジェラルド(2006)『グレート・ギャツビー』中央公論新社
武満徹(2008)『武満徹エッセイ選: 言葉の海へ』筑摩書房
東畑開人(2019)『居るのはつらいよ: ケアとセラピーについての覚書』医学書院
トム・アンデルセン(2015)『リフレクティング・プロセス(新装版)―会話における会話と会話』金剛出版
中井久夫(2014)『新版・精神科治療の覚書』日本評論社
中井久夫(1998)『最終講義―分裂病私見』みすず書房
中井久夫(2010)『統合失調症 1』みすず書房
中井久夫(2011)『「つながり」の精神病理』筑摩書房
中井正一(1995)『中井正一評論集』岩波書店
著:中井 正一, 編集:長田 弘
西川正(2017)『あそびの生まれる場所—「お客様時代」の公共マネジメント』ころから

参考文献一覧 Part.2

西村ユミ(2014)『看護師たちの現象学―協働実践の現場から』青土社
萩原朔太郎(1995)『猫町 他一七篇』岩波書店
著:萩原 朔太郎, 編集:清岡 卓行
細川亮一(2007)『純化の思想家ルソー』九州大学出版会
本田美和子, ロゼット・マレスコッティ, イヴ・ジネスト(2014)『ユマニチュード入門』医学書院
著:本田 美和子, 著:ロゼット マレスコッティ, 著:イヴ ジネスト
増田真(2010)「ルソーにおける言語の問題」桑瀬章二郎編『ルソーを学ぶ人のために』世界思想社
宮野真生子, 磯野真穂(2019)『急に具合が悪くなる』晶文社
著:宮野真生子, 著:磯野真穂
村上靖彦(2008)『自閉症の現象学』勁草書房
著:村上 靖彦
村上靖彦(2013)『摘便とお花見: 看護の語りの現象学』医学書院
村上靖彦(2016)『仙人と妄想デートする: 看護の現象学と自由の哲学』人文書院
村上靖彦(2018)『在宅無限大: 訪問看護師がみた生と死』医学書院
村上靖彦(2021)『子どもたちがつくる町―大阪・西成の子育て支援』世界思想社
西村ユミ(2016)『看護実践の語り: 言葉にならない営みを言葉にする』新曜社
ユージン・ジェンドリン(1999)『フォーカシング指向心理療法(下)』金剛出版
よしもとばなな(2006)『デッドエンドの思い出』文藝春秋
ジョルジョ・アガンベン(2003)『ホモ・サケル 主権権力と剥き出しの生』以文社
著:ジョルジョ アガンベン, 原名:Giorgio Agamben, 翻訳:高桑 和巳
アンリ・ベルクソン(2002)『意識に直接与えられたものについての試論』筑摩書房
著:アンリ ベルクソン, 原名:Bergson,Henri, 翻訳:正人, 合田, 翻訳:靖史, 平井
アンリ・ベルクソン(2019)『物質と記憶』講談社
著:アンリ・ベルクソン, 翻訳:杉山直樹
アンリ・ベルクソン(2010)『創造的進化』筑摩書房
著:アンリ・ベルクソン, 翻訳:合田正人, 翻訳:松井久
アンリ・ベルクソン(2012)『精神のエネルギー』平凡社
著:アンリ・ベルクソン, 翻訳:原章二
アンリ・ベルクソン(2013)『思考と動き』平凡社
著:アンリ ベルクソン, 翻訳:原 章二
ジャック・デリダ(1972)『根源の彼方に〈上〉~グラマトロジーについて』現代思潮社
エリック・A・ハヴロック(1997)『プラトン序説』金剛出版
著:エリック・A・ハヴロック, 著:Eric A. Havelock, 翻訳:晋一, 村岡
カント(1964)『判断力批判 上』岩波書店
著:カント, 翻訳:篠田 英雄
フィリップ・ラクー・ラバルト(2007)『歴史の詩学』藤原書店
著:フィリップ ラクー=ラバルト, 原名:Lacoue‐Labarthe,Philippe, 翻訳:一勇, 藤本
マーガレット・I・リトル(2009)『ウィニコットとの精神分析の記録【新装版】―精神病水準の不安と庇護』岩崎学術出版社
レイ・オルデンバーグ, マイク・モラスキー(2013)『サードプレイス――コミュニティの核になる「とびきり居心地よい場所」』みすず書房
著:レイ・オルデンバーグ, 著:マイク・モラスキー, 翻訳:忠平美幸
D・N・スターン(1989)『乳児の対人世界 理論編』岩崎学術出版社
D・N・スターン(1991)『乳児の対人世界【臨床編】』岩崎学術出版社
著:D.N.スターン, 翻訳:小此木 啓吾, 翻訳:丸田 俊彦
D・W・ウィニコット(1977)『情緒発達の精神分析理論―自我の芽ばえと母なるもの』岩崎学術出版社
D・W・ウィニコット(2015)『改訳 遊ぶことと現実』岩崎学術出版社
著:D.W.ウィニコット, 翻訳:橋本 雅雄, 翻訳:大矢 泰士
D・W・ウィニコット(2005)『小児医学から精神分析へ―ウィニコット臨床論文集』
著:D.W. ウィニコット, 監修:北山 修(監訳), 原名:Winnicott,Donald W., 翻訳:内藤 美智子, 翻訳:深津 千賀子, 翻訳:餅田 彰子, 翻訳:夏目 高明, 翻訳:早川 純子, 翻訳:妙木 浩之, 翻訳:賀陽 濟, 翻訳:野中 猛, 翻訳:服部 陽児, 翻訳:渡辺 智英夫, 翻訳:中村 留貴子, 翻訳:岡野 賢一郎, 翻訳:北山 修, 翻訳:佐伯 喜和子, 翻訳:工藤 剛, 翻訳:小坂 和子, 翻訳:平野 学

書籍情報

村上靖彦(2021)『交わらないリズム: 出会いとすれ違いの現象学』青土社

comment

タイトルとURLをコピーしました