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著者 | 松村圭一郎, 中川理, 石井美保編 |
発行 | 世界思想社 |
発売日 | 2019/04/30 |
「文化人類学は『これまでのあたりまえ』の外へと出ていくための『思考のギア(装備)』だ。本書はその最先端の道具が一式詰まった心強い『道具箱』だ。こんなに『使える』本は滅多にない」若林恵氏推薦。尾原史和氏による常識を覆すカバー付
- はじめに すべての考える人のために
- 序 論 世界を考える道具をつくろう (松村圭一郎・中川理・石井美保)
- 第I部 世界のとらえ方
1 自然と知識――環境をどうとらえるか?(中空 萌)
2 技術と環境――人はどうやって世界をつくり、みずからをつくりだすのか(山崎吾郎)
3 呪術と科学――私たちは世界といかにかかわっているのか(久保明教)
4 現実と異世界――「かもしれない」領域のフィールドワーク(石井美保) - 第II部 価値と秩序が生まれるとき
5 モノと芸術――人はなぜ美しさを感じるのか?(渡辺 文)
6 贈り物と負債――経済・政治・宗教の交わるところ(松村圭一郎)
7 貨幣と信用――交換のしくみをつくりだす(深田淳太郎)
8 国家とグローバリゼーション――国家のない社会を想像する(中川 理)
9 戦争と平和――人はなぜ戦うのか(佐川 徹) - 第III部 あらたな共同性へ
10 子どもと大人――私たちの来し方、行く先を見つめなおす(高田 明)
11 親族と名前――関係している状態をつくるもの(髙橋絵里香)
12 ケアと共同性――個人主義を超えて(松嶋 健)
13 市民社会と政治――牛もカラスもいる世界で(猪瀬浩平) - 参考文献
- もっと学びたい人のためのブックガイド
- 索 引
- コラム
1 認識人類学の展開 分けることと名づけること(中空 萌)
2 ブルーノ・ラトゥール STSと人類学(山崎吾郎)
3 スタンレー・タンバイア 呪術・科学・宗教(久保明教)
4 合理性論争(石井美保)
5 岡本太郎 境界線を吹き飛ばす爆発(渡辺 文)
6 マルセル・モース 贈与論のその先へ(松村圭一郎)
7 貨幣の多義性(深田淳太郎)
8 フーコー権力論と人類学(中川 理)
9 日常的暴力と日常的平和(佐川 徹)
10 生業と子育て(高田 明)
11 あらたな親族研究の潮流(髙橋絵里香)
12 民族誌、実践誌、人類学(松嶋 健)
13 デヴィッド・グレーバー アナキズムと人類学(猪瀬浩平)
この記事では『文化人類学の思考法』の参考文献・関連書籍についてご紹介します。
以下では、pp.202-209記載の「もっと学びたい人のためのブックガイド」と、「参考文献」に記載の日本語文献を掲載しております。
自然と知識
今西錦司(1972)『生物の世界』講談社
中空萌(2019)『知的所有権の人類学――現代インドの生物資源をめぐる科学と在来知』世界思想社
松井健(1997)『自然の文化人類学』東京大学出版会
クロード・レヴィ・ストロース(2020)『今日のトーテミスム 新装版』みすず書房
技術と環境
J・グディ(1986)『未開と文明』岩波書店
山崎吾郎(2015)『臓器移植の人類学―身体の贈与と情動の経済』世界思想社
ブルーノ・ラトゥール(2008)『虚構の「近代」―科学人類学は警告する』新評論
ニコラス・ローズ(2019)『生そのものの政治学〈新装版〉:二十一世紀の生物医学、権力、主体性』法政大学出版局
呪術と科学
久保明教(2015)『ロボットの人類学―二〇世紀日本の機械と人間』世界思想社
スタンレー・J・タンバイア(1996)『呪術・科学・宗教―人類学における「普遍」と「相対」』思文閣出版
浜本満(2014)『信念の呪縛─ケニア海岸地方ドゥルマ社会における妖術の民族誌』九州大学出版会
ブルーノ・ラトゥール(1999)『科学が作られているとき―人類学的考察』産業図書
現実と異世界
石井美保(2017)『環世界の人類学: 南インドにおける野生・近代・神霊祭祀』京都大学学術出版会
エドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ・カストロ(2015)『食人の形而上学: ポスト構造主義的人類学への道』洛北出版
著:エドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ カストロ, 原名:Castro,Eduardo Viveiros de, 翻訳:立哉, 檜垣, 翻訳:吾郎, 山崎
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