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著者 | 川北稔 |
発行 | 筑摩書房 |
発売日 | 2016/01/07 |
“近代世界を一つの巨大な生き物のように考え、近代の世界史をそうした有機体の展開過程としてとらえる見方”、それが「世界システム論」にほかならない。この見方によって、現代世界がどのような構造をもって成立したかが浮き彫りとなる。すなわち、大航海時代から始まるヨーロッパの中核性、南北問題、ヘゲモニー国家の変遷など、近代のさまざまな特徴は、世界システム内の相互影響を分析することで、はじめてその実相を露わにするのだ。同時にそれは、歴史を「国」単位で見ることからわれわれを解放する。第一人者が豊富なトピックとともに説く、知的興趣あふれる講義。
- 世界システムという考え方
- アジアにあこがれたヨーロッパ人―大航海時代へ
- キリスト教徒と香料を求めて
- スペイン帝国の成立と世界システムの確立
- 「十七世紀の危機」
- 環大西洋経済圏の成立
- ヨーロッパの生活革命
- 砂糖王とタバコ貴族
- 奴隷貿易の展開
- だれがアメリカをつくったのか
- 「二重革命」の時代
- 奴隷解放と産業革命
- ポテト飢饉と「移民」の世紀
- パクス・ブリタニカの表裏
- ヘゲモニー国家の変遷
- 結びにかえて―近代世界システムとは何であったのか
この記事では『世界システム論講義―ヨーロッパと近代世界』の参考文献・関連書籍についてご紹介します。
参考文献一覧 Part.1
I・ウォーラーステイン(2013)『近代世界システムI―農業資本主義と「ヨーロッパ世界経済」の成立―』名古屋大学出版会
ウォーラーステイン(2022)『史的システムとしての資本主義』岩波書店
I・ウォーラーステイン(1991)『ポスト・アメリカ―世界システムにおける地政学と地政文化』藤原書店
I・ウォーラーステイン(1999)『転移する時代―世界システムの軌動 1945‐2025』藤原書店
J・L・アブー=ルゴド(2022)『ヨーロッパ覇権以前 上 もうひとつの世界システム』岩波書店
著:J.L.アブー=ルゴド, 翻訳:佐藤 次高, 翻訳:斯波 義信, 翻訳:高山 博, 翻訳:三浦 徹
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サミール・アミン(1980)『世界的規模における資本蓄積〈第1分冊〉世界資本蓄積論』柘植書房
ジョヴァンニ・アリギ(2011)『北京のアダム・スミス――21世紀の諸系譜』作品社
リチャード・イングリッシュ(2008)『経済衰退の歴史学―イギリス衰退論争の諸相』ミネルヴァ書房
著:イングリッシュ,リチャード, 著:ケニー,マイケル, 原名:English,Richard, 原名:Kenney,Michael, 翻訳:稔, 川北
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E・ウィリアムズ(2014)『コロンブスからカストロまで――カリブ海域史、1492-1969(I)』岩波書店
E・ウィリアムズ(2020)『資本主義と奴隷制』筑摩書房
参考文献一覧 Part.2
J・H・エリオット(1975)『旧世界と新世界―1492-1650』岩波書店
P・J・ケイン, A・G・ホプキンズ(1997)『ジェントルマン資本主義の帝国〈1〉』名古屋大学出版会
著:ケイン,P.J., 著:ホプキンズ,A.G., 原名:Cain,Peter Joseph, 原名:Hopkins,Antony Gerald, 翻訳:幸雄, 竹内, 翻訳:茂, 秋田
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フェルナン・ブローデル(2004)『〈普及版〉 地中海 I 〔環境の役割〕』藤原書店
アンドレ・グンダー・フランク(1978)『世界資本主義とラテンアメリカ―ルンペン・ブルジョワジーとルンペン的発展』岩波書店
アンドレ・グンダー・フランク(2000)『リオリエント 〔アジア時代のグローバル・エコノミー〕』藤原書店
J・ド・フリース(2009)『最初の近代経済―オランダ経済の成功・失敗と持続力 1500〜1815』名古屋大学出版会
著:J・ド・フリース, 著:A・ファン・デァ・ワウデ, 翻訳:大西 吉之, 翻訳:杉浦 未樹
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デニス・O・フリン(2010)『グローバル化と銀』山川出版
著:デニス・O. フリン, 編集:茂, 秋田, 編集:雄志, 西村, 原名:Flynn,Dennis O.
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