Information | |
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著者 | リー・マッキンタイア |
発行 | 人文書院 |
発売日 | 2020/09/20 |
現代を考える基本書
フェイクニュース、オルタナティブファクト…、力によって事実が歪められる時代はいつから始まったのか。政治や社会への広範なリサーチと、人間の認知メカニズム、メディアの変容、ポストモダン思想など様々な角度からの考察で時代の核心に迫る。アメリカ「PBSニュースアワー」2018年ベストブックノミネート&世界六ヵ国翻訳のベストセラー、待望の翻訳。
「誰かがわたしたちの目をくらませようとしている世界に対してどのように反応すべきか。これは、わたしたちが決定できることだ。つねにそうであったように、真実はいまだに重要である。わたしたちがこのことを理解するのに間に合うかどうかは、わたしたち自身にかかっている。」(本書より)
- 序
- 第一章 ポストトゥルースとは何か
- 第二章 科学の否定とポストトゥルース
「疑いがわたしたちの商品なのです」
気候変動とその果てに
ポストトゥルースとの関係 - 第三章 認知バイアスのルーツ
社会心理学の三つの古典的な発見
認知バイアスについての現代の研究
バックファイアー効果
ダニング=クルーガー効果
ポストトゥルースとの関係 - 第四章 伝統的メディアの凋落
メディア・バイアスの問題
ポストトゥルースとの関係 - 第五章 ソーシャルメディアの台頭とフェイクニュースの問題
フェイクニュースの歴史
今日のフェイクニュース
話の転がる先
反撃
ポストトゥルースとの関係 - 第六章 ポストトゥルースを導いたのはポストモダニズムか?
サイエンス・ウォーズ
ソーカルのでっちあげ
ポストモダン右翼
トランプ支持のトロール(ネット工作者) - 第七章 ポストトゥルースとの戦い
わたしたちは真理以前の時代に入りつつあるのか - 訳註
- 附論 「解釈の不安とレトリックの誕生――フランス・ポストモダニズムの北米展開と「ポストトゥルース」」(大橋完太郎)
- 訳者あとがき
- 参考文献
この記事では『ポストトゥルース』(pp.255-271)に記載の参考文献についてご紹介します。
参考文献一覧
ハンナ・アーレント(2017)『全体主義の起原 1――反ユダヤ主義 【新版】』みすず書房
スティーブ・コール(2014)『石油の帝国』ダイヤモンド社
ハリー・G・フランクファート(2018)『ウンコな議論』筑摩書房
ハリー・G・フランクファート(2018)『真実について』亜紀書房
デイヴィッド・ハルバースタム(1999)『メディアの権力』朝日新聞出版
著:デイヴィッド ハルバースタム, 原名:Halberstam,David, 翻訳:哲也, 筑紫, 翻訳:茂彦, 東郷
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ダニエル・カーネマン(2014)『ファスト&スロー』早川書房
トム・ニコルズ(2019)『専門知は、もういらないのか』みすず書房
M・コンウェイ(2011)『世界を騙しつづける科学者たち』楽工社
ティモシー・スナイダー(2017)『暴政:20世紀の歴史に学ぶ20のレッスン』慶応義塾大学出版会
リチャード・セイラ―(2016)『行動経済学の逆襲』早川書房
ドナルド・トランプ, トニー・シュウォーツ(2008)『トランプ自伝: 不動産王にビジネスを学ぶ』筑摩書房
附論:参考文献一覧 日本語文献
大橋完太郎(2020)「ポストトゥルース試論 2020 ver. 1.0――「真実以後」を思考する(ための)哲学」『現代思想2020年1月号 特集=現代思想の総展望2020』青土社
金森修(2014)『新装版 サイエンス・ウォーズ』東京大学出版会
高橋哲哉(2003)『デリダ: 脱構築』講談社
千葉雅也(2018)『意味がない無意味』河出書房新社
西村清和編(2015)『分析美学基本論文集』勁草書房
蓮實重彦(2019)「「ポスト」をめぐって」『新潮 2019年 02 月号』新潮社
宮﨑裕助(2020)『ジャック・デリダ――死後の生を与える』岩波書店
附論:参考文献一覧 日本語文献(翻訳書)
ミチコ・カクタニ(2019)『真実の終わり』集英社
アラン・ソーカル, ジャン・ブリクモン(2012)『「知」の欺瞞――ポストモダン思想における科学の濫用』岩波書店
著:アラン・ソーカル, 著:ジャン・ブリクモン, 翻訳:田崎 晴明, 翻訳:大野 克嗣, 翻訳:堀 茂樹
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