参考文献紹介

『現代思想の教科書─世界を考える知の地平15章』の参考文献

 
参考文献紹介
Information
著者石田英敬
発行筑摩書房
発売日2010/05/10

現在、私たちを取り巻く「知」の数々は、20世紀以降の世界がおかれた4つの状況から発生する。本書ではそれを、ポスト・グーテンベルク状況、ポスト・モダン状況、ポスト・ナショナル状況、ポスト・ヒューマン状況と名づける。そして、そこから浮かび上がってくる「イメージと記号論」「情報とメディアの思想」「ナショナリズムと国家」など、15個のトピックスに切り分け、ソシュール、レヴィ=ストロース、フーコーという巨人たちの思想を読みなおしていく。ありきたりの哲学教科書では学ぶことのできない、現代思想における全ての最重要論点を、一から平明に解く15章の徹底講義。

  • 「現代思想とは何か」―イントロダクション
  • 「言語の世紀」の問い―ソシュールをめぐって
  • 記号とイメージの時代―パースと現代記号論
  • 無意識の問い―「フロイトの発見」以後
  • 文化の意味―「構造主義革命」以後
  • 「欲望とは何か」―欲望と主体
  • 「権力と身体」―権力と主体化
  • 「社会とは何か」―象徴闘争と社会場
  • 情報とメディアの思想―「メディアはメッセージ」
  • 文化産業と想像力―想像の未来
  • 「戦争について」―戦争はなぜ終わらないのか 西谷修との対談
  • 「宗教について」―宗教の回帰を問う 西谷修との対談
  • ナショナリズムと国家―ナショナリズムを克服する 小森陽一との対談
  • 差異と同一性の共生原理―ジェンダー、マイノリティ、クレオール、マルチチュード
  • 総括と展望―新しい人文知のために

この記事では『現代思想の教科書─世界を考える知の地平15章』の「読書案内」(pp.336-371)に記載の文献についてご紹介します。

第1章 「現代思想とは何か」―イントロダクション

デカルト(1967)『方法序説』岩波書店
著:デカルト, 著:谷川 多佳子
カント(1961)『純粋理性批判 上』岩波書店
著:カント, 原名:Kant,Immanuel, 翻訳:英雄, 篠田
G・W・F・ヘーゲル(1998)『精神現象学』作品社
著:G.W.F.ヘーゲル, 翻訳:熊野純彦
ハイデガー(2013)『存在と時間』岩波書店
マーシャル・マクルーハン(1986)『グーテンベルクの銀河系―活字人間の形成』みすず書房
著:マーシャル マクルーハン, 翻訳:森 常治
ノルベルト・ボルツ(1999)『グーテンベルク銀河系の終焉―新しいコミュニケーションのすがた』法政大学出版局
著:ノルベルト ボルツ, 原名:Bolz,Norbert, 翻訳:章喜, 識名, 翻訳:典子, 足立
ジャン=フランソワ・リオタール(1989)『ポスト・モダンの条件―知・社会・言語ゲーム』水声社
著:ジャン=フランソワ・リオタール, 翻訳:康夫, 小林
J・ハーバマス(1999)『近代の哲学的ディスクルス I』岩波書店
著:ハーバマス,J.(ユルゲン), 翻訳:三島 憲一
I・ウォーラーステイン(2013)『近代世界システムI―農業資本主義と「ヨーロッパ世界経済」の成立』名古屋大学出版会
ベネディクト・アンダーソン(2007)『定本 想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行』書籍工房早山
著:ベネディクト・アンダーソン, 翻訳:白石隆 白石さや
ミシェル・フーコー(2020)『言葉と物〈新装版〉: 人文科学の考古学』新潮社
レジス・ドブレ(2001)『レジス・ドブレ著作選 (3) 一般メディオロジー講義』NTT出版
著:レジス・ドブレ, 著:通, 西垣, 著:正樹, 嶋崎

第2章 「言語の世紀」の問い―ソシュールをめぐって

フェルディナン・ド・ソシュール(1972)『一般言語学講義』岩波書店
著:フェルディナン・ド・ソシュール, 翻訳:小林 英夫
丸山圭三郎(2012)『ソシュールを読む』講談社
石田英敬(2003)『記号の知/メディアの知―日常生活批判のためのレッスン』東京大学出版会
フリードリヒ・キットラー(2006)『グラモフォン・フィルム・タイプライター〈上〉』筑摩書房
著:フリードリヒ キットラー, 原名:Kittler,Friedrich, 翻訳:泰夫, 石光, 翻訳:輝子, 石光
ロラン・バルト(1988)『記号学の冒険』みすず書房
著:ロラン バルト, 翻訳:光, 花輪
ルートウィッヒ・ウィトゲンシュタイン(2020)『哲学探求』講談社
講談社

第3章 記号とイメージの時代―パースと現代記号論

C・S・パース(1986)『パース著作集2 記号学』勁草書房
パース(2001)『連続性の哲学』岩波書店
著:パース, 翻訳:邦武, 伊藤
米盛裕二(1995)『パースの記号学』勁草書房
伊藤邦武(1985)『パースのプラグマティズム―可謬主義的知識論の展開』勁草書房
石田英敬(2003)『記号の知/メディアの知―日常生活批判のためのレッスン』東京大学出版会
ジェスパー・ホフマイヤー(1999)『生命記号論―宇宙の意味と表象』青土社
著:ジェスパー ホフマイヤー, 原名:Hoffmeyer,Jesper, 翻訳:孝一郎, 松野, 翻訳:美規, 高原

第4章 無意識の問い―「フロイトの発見」以後

フロイト(2019)『新訳 夢判断』新潮社
ハーバート・マルクーゼ(1983)『エロス的文明』紀伊國屋書店
著:ハーバート・マルクーゼ, 翻訳:南 博
ヘルベルト・マルクーゼ(1980)『一次元的人間―先進産業社会におけるイデオロギーの研究 』河出書房新社
著:ヘルベルト・マルクーゼ, 翻訳:生松 敬三, 翻訳:三沢 謙一
ジャン・スタロバンスキー(2006)『ソシュールのアナグラム―語の下に潜む語』水声社
著:ジャン スタロバンスキー, 原名:Starobinski,Jean, 翻訳:忠信, 金澤
ミシェル・フーコー(2020)『狂気の歴史<新装版>: 古典主義時代における』新潮社
エドワード・W・サイード(1993)『オリエンタリズム 上』平凡社
著:エドワード・W. サイード, 原名:Said,Edward W., 翻訳:紀子, 今沢
L・アルセチュール(1975)『国家とイデオロギー』福村出版
浅田彰(1983)『構造と力―記号論を超えて』勁草書房
著:浅田彰
レジス・ドブレ(2001)『レジス・ドブレ著作選 (3) 一般メディオロジー講義』NTT出版
著:レジス・ドブレ, 著:通, 西垣, 著:正樹, 嶋崎
レジス・ドブレ(2000)『メディオロジー入門―「伝達作用」の諸相』NTT出版
著:レジス ドブレ, 監修:通, 西垣, 原名:Debray,R´egis, 翻訳:正樹, 嶋崎
レジス・ドブレ(2002)『イメージの生と死 レジス・ドブレ著作選 (4)』NTT出版
著:レジス ドブレ, 監修:通, 西垣, 原名:Debray,R´egis, 翻訳:正樹, 嶋崎

第5章 文化の意味―「構造主義革命」以後

R・ヤコブソン(1984)『ロシア・フォルマリズム文学論集 1』せりか書房
ロマーン・ヤーコブソン(2019)『一般言語学【新装版】』みすず書房
著:ロマーン・ヤーコブソン, 監修:川本 茂雄, 翻訳:田村 すゞ子, 翻訳:村崎 恭子, 翻訳:長嶋 善郎, 翻訳:中野 直子
R・ヤコブソン(1984)『言語とメタ言語』勁草書房
著:R.ヤコブソン, 翻訳:池上 嘉彦, 翻訳:山中 桂一
山中桂一(1989)『詩とことば (ヤコブソンの言語科学)』勁草書房
ヤン・ムカジョフスキー(1975)『チェコ構造美学論集―美的機能の芸術社会学』せりか書房
著:ヤン・ムカジョフスキー, 翻訳:平井 正, 翻訳:千野 栄一
レヴィ・ストロース(2001)『悲しき熱帯〈1〉』中央公論新社
著:レヴィ=ストロース, 原名:L´evi‐Strauss,Claude, 翻訳:順造, 川田
クロード・レヴィ・ストロース(2000)『親族の基本構造』青弓社
クロード・レヴィ・ストロース(2023)『構造人類学 新装版』みすず書房
クロード・レヴィ・ストロース(1976)『野生の思考』みすず書房
著:クロード・レヴィ=ストロース, 翻訳:大橋 保夫
クロード・レヴィ・ストロース(2020)『今日のトーテミスム 新装版』みすず書房
小田亮(2000)『レヴィ=ストロース入門』筑摩書房
ロラン・バルト(1967)『神話作用』現代思潮新社
著:ロラン・バルト, 翻訳:篠沢 秀夫
ロラン・バルト(2005)『現代社会の神話―1957』みすず書房
著:ロラン バルト, 原名:Barthes,Roland, 翻訳:和義, 下沢
ロラン・バルト(1988)『記号学の冒険』みすず書房
著:ロラン バルト, 翻訳:光, 花輪
浅田彰(1983)『構造と力―記号論を超えて』勁草書房
著:浅田彰

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