参考文献紹介

『〈公正(フェアネス)〉を乗りこなす―正義の反対は別の正義か』の参考文献

 
参考文献紹介
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著者朱喜哲
発行太郎次郎社エディタス
発売日2023/08/29

正義は暴走しないし、人それぞれでもない──。

アメリカ大統領選挙から、日本の「道徳」の授業まで、現代において「正義」や「公正」といった「正しいことば」はどのように使われているかを検討。

ジョン・ロールズ、リチャード・ローティ、アイザイア・バーリン、ジュディス・シュクラー、アイリス・マリオン・ヤング、スタンリー・カヴェルなどの議論を参照しながら、「正しいことば」の使いこなし方をプラグマティズム言語哲学から探る。

「正しさ」とはなにかを考えるうえで、わたしたち自身の〝ことばづかい〞を通して「正しいことば」をとらえなおす画期的論考。

  • はじめに
  • 序章○正しいことばの使い方
  • 第I部◎「正義」というテクニック
    1章○「正義」の模範運転とジョン・ロールズ
    2章○「正義」の前提としての「公正」
    3章○道徳教育と「正しいことば」の危険運転
    4章○「道徳としての正義」とトランプ現象
    コラム1●「交差性(インターセクショナリティ)」が行き交う世界
  • 第II部◎「正しいことば」のよりどころ
    5章○「会話」を止めるとはどういうことか
    6章○「関心」をもつのはいいことか
    7章○「自由」を大切に使う
    8章○わたしたちの「残酷さ」と政治
  • コラム2●だれも「中立」ではいられない
  • 第III部◎「公正(フェアネス)」を乗りこなす
    9章○理論的なだけでは「公正」たりえない
    10章○「公」と「私」をつらぬく正義
    11章○「公正」というシステムの責任者
    12章○正義をめぐって会話する「われわれ」
  • あとがきにかえて

この記事では『〈公正(フェアネス)〉を乗りこなす―正義の反対は別の正義か』pp.268-269に記載の参考文献についてご紹介します。

参考文献一覧

ジョン・ロールズ(2010)『正義論 改訂版』‎紀伊國屋書店
著:ジョン・ロールズ, 翻訳:川本隆史, 翻訳:福間聡, 翻訳:神島裕子
エリン・ケリー(2020)『公正としての正義 再説』岩波書店
ジョン・ロールズ(2022)『政治的リベラリズム 増補版』筑摩書房
著:ジョン・ロールズ, 翻訳:神島 裕子, 翻訳:福間 聡
リチャード・ローティ(2000)『新装版アメリカ未完のプロジェクト―20世紀アメリカにおける左翼思想』晃洋書房
リチャード・ローティ(2014)『プラグマティズムの帰結』筑摩書房
著:リチャード ローティ, 原名:Rorty,Richard, 翻訳:尚, 室井, 翻訳:洋, 吉岡, 翻訳:哲弘, 加藤, 翻訳:日出夫, 浜, 翻訳:茂, 庁
リチャード・ローティ(2000)『偶然性・アイロニー・連帯 リベラル・ユートピアの可能性』岩波書店
著:リチャード ローティ, 翻訳:齋藤 純一, 翻訳:山岡 龍一, 翻訳:大川 正彦
A・R・ホックシールド(2018)『壁の向こうの住人たち――アメリカの右派を覆う怒りと嘆き』岩波書店
パトリシア・ヒル・コリンズ, スルマ・ビルゲ(2021)『インターセクショナリティ』人文書院
著:パトリシア・ヒル・コリンズ, 著:スルマ・ビルゲ, 翻訳:小原 理乃, 翻訳:下地 ローレンス 吉孝
マイケル・オークショット(2013)『増補版 政治における合理主義』勁草書房
著:マイケル オークショット, 原名:Oakeshott,Michael, 翻訳:格, 嶋津, 翻訳:進, 森村, 翻訳:是彦, 名和田, 翻訳:秀敏, 玉木, 翻訳:正樹, 田島
C・ライト・ミルズ(2017)『社会学的想像力』筑摩書房
著:С・ライト・ミルズ, 翻訳:伊奈正人, 翻訳:中村好孝
アイザィア・バーリン(2018)『自由論【新装版】』みすず書房
著:アイザィア・バーリン, 翻訳:小川 晃一, 翻訳:小池 銈, 翻訳:福田 歓一, 翻訳:生松 敬三
アイザィア・バーリン(1992)『バーリン選集4 理想の追求』岩波書店
翻訳:福田 歓一, 翻訳:河合 秀和, 翻訳:田中 治男, 翻訳:松本 礼二
森本あんり(2020)『不寛容論―アメリカが生んだ「共存」の哲学―』新潮社
ジュディス・シュクラー(2001)「恐怖のリベラリズム」『現代思想2001年6月号 特集=恐怖の政治学 操作される不安』青土社
モンテーニュ(2012)『随想録』インタープレイ
横田弘(2015)『【増補新装版】障害者殺しの思想』現代書館
大瀧雅之, 宇野重規, 加藤晋編(2015)『社会科学における善と正義: ロールズ『正義論』を超えて』東京大学出版会
編集:大瀧 雅之, 編集:宇野 重規, 編集:加藤 晋
飯野由里子, 星加良司, 西倉実季(2022)『「社会」を扱う新たなモードーー「障害の社会モデル」の使い方』生活書院
アイリス・マリオン・ヤング(2022)『正義への責任』岩波書店
著:アイリス マリオン ヤング, 翻訳:岡野 八代, 翻訳:池田 直子
スタンリー・カヴェル(2019)『道徳的完成主義: エマソン・クリプキ・ロールズ』春秋社
和泉悠(2022)『悪い言語哲学入門』筑摩書房

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