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著者 | 伊藤亜紗 |
発行 | 講談社 |
発売日 | 2020/10/09 |
人が人にさわる/ふれるとき、そこにはどんな交流が生まれるのか。
介助、子育て、教育、性愛、看取りなど、さまざまな関わりの場面で、
コミュニケーションは単なる情報伝達の領域を超えて相互的に豊かに深まる。
ときに侵襲的、一方向的な「さわる」から、意志や衝動の確認、共鳴・信頼を生み出す沃野の通路となる「ふれる」へ。
相手を知るために伸ばされる手は、表面から内部へと浸透しつつ、相手との境界、自分の体の輪郭を曖昧にし、新たな関係を呼び覚ます。
目ではなく触覚が生み出す、人間同士の関係の創造的可能性を探る。
- 序
- 第1章 倫理:ほんとうの教育/フレーベルの恩物/「倫理一般」は存在しない 他
- 第2章 触覚:低級感覚としての触覚/内部的にはいりこむ触覚 他
- 第3章 信頼:安心と信頼は違う/「ふれられる」とは主導権を手渡すこと 他
- 第4章 コミュニケーション:記号的メディア/物理的メディア/伝達モード/生成モード 他
- 第5章 共鳴:遊びから生まれる「共鳴」/「伝える」ではなく「伝わっていく」 他
- 第6章 不埒な手:介助とセックス/不道徳だからこそ倫理的でありうる 他
この記事では『手の倫理』の参考文献・関連書籍についてご紹介します。
参考文献一覧
坂部恵(1983)『「ふれる」ことの哲学―人称的世界とその根底』岩波書店
ノルベルト・エリアス(2010)『文明化の過程・上 〈改装版〉: ヨーロッパ上流階層の風俗の変遷』法政大学出版局
フレーベル(1964)『人間の教育 上』岩波書店
岡崎乾二郎(2018)『抽象の力 (近代芸術の解析)』亜紀書房
サルトル(1987)『サルトル全集 第19巻 (19) 存在と無 第二分冊』人文書院
アラン・バディウ(2004)『倫理』河出書房新社
古田徹也(2013)『それは私がしたことなのか: 行為の哲学入門』新曜社
アンソニー・ウエストン(2004)『ここからはじまる倫理』春秋社
ブリュノ・ラトゥール(2019)『社会的なものを組み直す: アクターネットワーク理論入門』法政大学出版局
プラトン(1974)『プラトン全集〈2〉』角川書店
コンディヤク(1948)『感覚論〈上〉』創元社
モーリス・メルロ=ポンティ(2017)『見えるものと見えないもの――付・研究ノート 【新装版】』みすず書房
與那覇潤(2021)『知性は死なない 平成の鬱をこえて 増補版』文藝春秋
仲谷正史, 筧康明, 三原聡一郎ほか(2016)『触楽入門』朝日出版社
ヘルダー, ゲーテ(1979)『世界の名著 38 ヘルダー/ゲーテ』中央公論新社
山岸俊男(1999)『安心社会から信頼社会へ―日本型システムの行方』中央公論新社
和田行男(2014)『だいじょうぶ認知症 家族が笑顔で介護するための基礎知識』朝日新聞出版
小国士朗(2017)『注文をまちがえる料理店』あさ出版
谷泰(1997)『コミュニケーションの自然誌』新曜社
熊谷晋一郎(2009)『リハビリの夜』医学書院
村瀬孝生(2011)『あきらめる勇気―老いと死に沿う介護』ブリコラージュ
村瀬孝生(2011)『看取りケアの作法 (宅老所よりあいの仕事) 』雲母書房
鷲田清一(2015)『「聴く」ことの力: 臨床哲学試論』筑摩書房
前田拓也(2009)『介助現場の社会学―身体障害者の自立生活と介助者のリアリティ』生活書院
『現代思想1998年2月号 特集=身体障害者』青土社
樋口直美(2020)『誤作動する脳』医学書院
ヴァルター・ベンヤミン(1996)『ベンヤミン・コレクション〈2〉エッセイの思想』筑摩書房
著:ヴァルター ベンヤミン, 原名:Benjamin,Walter, 翻訳:健二郎, 浅井, 翻訳:哲司, 久保, 翻訳:龍一, 西村, 翻訳:晶子, 三宅, 翻訳:博信, 内村
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