参考文献紹介

『他者といる技法―コミュニケーションの社会学』の参考文献

 
参考文献紹介
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著者奥村隆
発行筑摩書房
発売日2024/02/08

マナーやかげぐち等、他者といる際に用いる様々な技法。そのすばらしさと苦しみの両面を描く。「生きる道具」としての社会学への誘い。解説 三木那由他

わたしたちが日々意識せずにおこなう「他者といる技法」。そのすばらしさや正しさだけでなく、苦しみや悪も含めて、できるかぎり透明に描くにはどうしたらよいか──。思いやりとかげぐち、親と子のコミュニケーション、「外国人」の語られ方、マナーを守ることといった様々な技法から浮かび上がるのは、〈承認と葛藤の体系としての社会〉と〈私〉との間の、複雑な相互関係だ。ときに危険で不気味な存在にもなる他者とともにいる、そうした社会と私自身を問いつづけるための、数々の道具を提供する書。

ともにいることの苦しみと希望
「生きる道具」としての社会学へのいざない

  • 序 章 問いを始める地点への問い─ふたつの「社会学」
  • 第1章 思いやりとかげぐちの体系としての社会─存在証明の形式社会学
  • 第2章 「私」を破壊する「私」─R・D・レインをめぐる補論
  • 第3章 外国人は「どのような人」なのか─異質性に対処する技法
  • 第4章 リスペクタビリティの病─中間階級・きちんとすること・他者
  • 第5章 非難の語彙、あるいは市民社会の境界─自己啓発セミナーにかんする雑誌記事の分析
  • 第6章 理解の過少・理解の過剰─他者といる技法のために
  • あとがき
  • ちくま学芸文庫版あとがき
  • 解説 理解できないあなたの隣にいるために(三木那由他)

この記事では『他者といる技法―コミュニケーションの社会学』章末に記載の参考文献を紹介します。

序章 問いを始める地点への問い─ふたつの「社会学」

奥村隆(1997‎)『社会学になにができるか』八千代出版

第1章 思いやりとかげぐちの体系としての社会─存在証明の形式社会学

E・ゴッフマン(1974)『行為と演技―日常生活における自己呈示』誠信書房
E・ゴッフマン(1980)『集まりの構造―新しい日常行動論を求めて』誠信書房
著:E.ゴッフマン, 翻訳:丸木 恵祐, 翻訳:本名 信行
アーヴィング・ゴッフマン(1974)『儀礼としての相互行為: 対面行動の社会学』法政大学出版局
著:アーヴィング ゴッフマン, 原名:Goffman,Erving, 翻訳:敏夫, 浅野
R・D・レイン(1971)『ひき裂かれた自己―分裂病と分裂病質の実存的研究』みすず書房
著:R.D.レイン, 翻訳:阪本 健二, 翻訳:志貴 春彦, 翻訳:笠原 嘉
R・D・レイン(1975)『自己と他者』みすず書房
著:R・D・レイン, 翻訳:志貴 春彦, 翻訳:笠原 嘉
R・D・レイン(1979)『家族の政治学』みすず書房
著:R.D. レイン, 原名:Laing,R.D., 翻訳:良男, 阪本, 翻訳:嘉, 笠原

第2章 「私」を破壊する「私」─R・D・レインをめぐる補論

G・ベイトソン(1986)『精神の生態学 上』思索社
著:G.ベイトソン, 翻訳:佐伯 泰樹
R・D・レイン(1971)『ひき裂かれた自己―分裂病と分裂病質の実存的研究』みすず書房
著:R.D.レイン, 翻訳:阪本 健二, 翻訳:志貴 春彦, 翻訳:笠原 嘉
R・D・レイン(1975)『自己と他者』みすず書房
著:R・D・レイン, 翻訳:志貴 春彦, 翻訳:笠原 嘉
R・D・レイン(1979)『経験の政治学』みすず書房
著:R.D.レイン, 翻訳:笠原 嘉, 翻訳:塚本 嘉壽
R・D・レイン, A・エスターソン(1972)『狂気と家族【新装版】』みすず書房
著:R.D.レイン, 著:A.エスターソン, 翻訳:笠原 嘉
庄司興吉, 矢澤修次郎編(1994)『知とモダニティの社会学』東京大学出版会
編集:庄司 興吉, 編集:矢澤 修次郎
ハリー・スタック・サリヴァン(1976)『現代精神医学の概念』みすず書房
著:ハリー・スタック・サリヴァン, 翻訳:中井 久夫, 翻訳:山口 隆

第3章 外国人は「どのような人」なのか─異質性に対処する技法

別冊宝島編(1990)『日本が多民族国家になる日』宝島社
小松和彦(1995)『異人論―民俗社会の心性』筑摩書房
ライト・ミルズ(1971)『権力・政治・民衆』みすず書房
著:ライト・ミルズ, 翻訳:青井 和夫, 翻訳:本間 康平
中野収, 早川善治郎編(1981)『マスコミが事件をつくる―情報イベントの時代』有斐閣
安積純子, 立岩真也, 岡原正幸, 尾中文(1990)『生の技法―家と施設を出て暮らす障害者の社会学』藤原書店
著:安積純子, 著:立岩真也, 著:岡原正幸, 著:尾中文哉
エドワード・W・サイード(2018)『イスラム報道 増補版・新装版』みすず書房
著:エドワード・W・サイード, 翻訳:浅井 信雄, 翻訳:佐藤 成文, 翻訳:岡 真理
G・タックマン(1991)『ニュース社会学』三嶺書房
著:G. タックマン, 翻訳:真, 鶴木, 翻訳:篤子, 桜内

comment

  1. 飯島渉琉 より:

    以前こちらの書籍の書評を書かせて頂いたことがあるのですが、参考文献追いたいなと思って都度都度孫引きしていたのですが、とても便利だなと思いました。
    活用させて頂きます!

    素晴らしい活動だと思います!
    これからもチェックさせて頂きます!

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