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著者 | ジョアン・C・トロント, 岡野八代 |
発行 | 白澤社 |
発売日 | 2020/10/20 |
ケアを受けない者はいない。にもかかわらず、ケア活動もケア活動を担う人々も、長い歴史の中で軽視あるいは無視されてきた。
本書は、〈ケアに満ちた民主主義〉を訴えてきた米国のフェミニスト政治学者トロントが、「ブラウン民主主義賞」を受賞した際の講演録を訳出。トロントは、民主主義の定義を「ケア責任の配分に関わるもの」だとし、新たな民主主義の再編が必要であると語る。あわせて日本のフェミニスト政治学者である訳者が、危機に瀕した日本の政治状況を分析するとともに、トロントが提示するケアに満ちた民主主義の実現がなぜ必要なのか、それがなぜより善く生きる社会への変革であるのかを解説する。
- 第1章 ケアするのは誰か?──いかに、民主主義を再編するか(ジョアン・C・トロント/岡野八代 訳)
- 第2章 民主主義の再生とケアの倫理──ジョアン・トロントの歩み(岡野八代)
- 第3章 ケアの倫理から、民主主義を再起動するために(岡野八代)
この記事では『ケアするのは誰か?―新しい民主主義の形へ』の参考文献・関連書籍についてご紹介します。
第1章 ケアするのは誰か?──いかに、民主主義を再編するか
ナンシー・フレイザー(2003)『中断された正義―「ポスト社会主義的」条件をめぐる批判的省察』御茶の水書房
アリストテレス(1961)『政治学』光文社
プラトン(1979)『国家 上』岩波書店
トマス・ホッブズ(2022)『リヴァイアサン(上)』筑摩書房
ジョセフ・E・スティグリッツ(2012)『世界の99%を貧困にする経済』徳間書店
ロバート・D・パットナム(2001)『哲学する民主主義―伝統と改革の市民的構造』NTT出版
著:ロバート・D. パットナム, 原名:Putnam,Robert D., 翻訳:潤一, 河田
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アイリス・マリオン・ヤング(2022)『正義への責任』岩波書店
ジョン・ロールズ(2010)『正義論 改訂版』紀伊國屋書店
ハンナ・アレント(2023)『人間の条件』講談社
佐々木亜紀子, 光石亜由美, 米村 みゆき(2019)『ケアを描く 育児と介護の現代小説』七月社
第2章 民主主義の再生とケアの倫理──ジョアン・トロントの歩み
ベティ・フリーダン(2004)『新しい女性の創造』大和書房
キャロル・ギリガン(2022)『もうひとつの声で──心理学の理論とケアの倫理』風行社
岡野八代(2012)『フェミニズムの政治学―― ケアの倫理をグローバル社会へ』みすず書房
岡野八代(2009)『シティズンシップの政治学―国民・国家主義批判』白澤社
ローレンス・コールバーグ(1992)『道徳性の発達段階―コールバーグ理論をめぐる論争への回答』新曜社
著:コールバーグ,ローレンス, 著:ヒューアー,A., 著:レバイン,C., 原名:Kohlberg,Lawrence, 原名:Hewer,Alexander, 原名:Levine,Charles, 翻訳:一男, 片瀬, 翻訳:征仁, 高橋
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第3章 ケアの倫理から、民主主義を再起動するために
エヴァ・フェダー・キテイ(2010)『愛の労働あるいは依存とケアの正義論』白澤社
大沢真理(2020)『企業中心社会を超えて――現代日本を〈ジェンダー〉で読む』岩波書店
太田素子, 浅井幸子編(2012)『保育と家庭教育の誕生 〔1890-1930〕』藤原書店
著:太田素子, 著:浅井幸子, 著:藤枝充子, 著:首藤美香子, 著:矢島(小菅)直子, 著:梅原利夫, 著:後藤紀子, 編集:太田素子, 編集:浅井幸子
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