竹田ダニエル『ニューワード ニューワールド―言葉をアップデートし、世界を再定義する』集英社
言語化できずに頭の中に存在している「モヤモヤ」が晴れない。
社会の中で空気のようにある“何か”に抱く疑問や違和感が、解消できない。
日々、そんな風に感じていませんか?
本書で、竹田ダニエルさんはアメリカの若い世代から生まれた言葉の社会的背景を読み解き、内包する価値観の変化を鋭く分析します。
その分析と同時に言語化され、可視化されるのは現代社会に蔓延する“モヤモヤ”。
―新しい言葉を知ることは、新しい価値観を知ることであり、それは新しい世界を知ることでもある―
自分が置かれている環境や感情が言語化されたとき、初めてそれについて学び、話し合うことができるようになります。
今、あなたの頭の中にあるモヤモヤを捨てに、本書を開いてみませんか?
本書は、集英社の心・体・性のウェルネスメディア『yoi』の連載「New”Word”, New”World”」に加筆修正を加え、書き下ろしを追加して構成。竹田ダニエルさんの解説のもと、現代社会の言葉をアップデートし、世界を再定義します。ネットフリックスの恋愛リアリティーシリーズ『ボーイフレンド』のプロデュースを手掛けたTAIKIさん、すばる文学賞・三島由紀夫賞作家の大田ステファニー歓人さん、アーティストのSIRUPさんらとの対談も交え、19の「ニューワード ニューワールド」を読み解きます。
- 第1章 メンタルヘルス
Therapy speak/Venting/SAHGF/Food is food/Toxic positivity/対談(大田ステファニー歓人) - 第2章 仕事とお金
Lazy girl job/Delulu/対談(安堂ホセ)
第3章 SNS
Doomer/Dumb phone/Sephora kids/対談(SIRUP) - 第4章 恋愛・人間関係
Solo date/Male loneliness/Girl〇〇/Generational trauma/Decenter men/対談(TAIKI)/対談(桃山商事) - 第5章 環境・人権
Mob wife/Alternative milk/Choice feminism/対談(能條桃子)
古田徹也『言葉なんていらない?―私と世界のあいだ』創元社
シリーズ「あいだで考える」
不確かな時代を共に生きていくために必要な
「自ら考える力」
「他者と対話する力」
「遠い世界を想像する力」
を養う多様な視点を提供する、
10代以上すべての人のための人文書のシリーズ。
私たちは言葉を通して世界やそこに住む人々とかかわり、ともに暮らしている。でも、言葉による表現はときに不正確で、誤解やトラブルの元にもなる。はたして言葉は私と人々/世界をつなぐ「メディア」なのか、はたまた両者を隔てる「バリア」なのか。そもそも私たちは、「発話=言葉を発すること」によっていったい何をしているのか?――本書はこれらの問いから出発し、哲学的な視点を携えて、言葉を旅していく。SNSをはじめ、言葉に振り回されがちな日常の中で、言葉と親しくなり、より自由につきあっていくための一冊。(装画:土屋萌児)
- キーワードマップ
- 序章 言葉はメディアか、はたまたバリアか
- 1章 言葉のやりとりはなぜ不確かなのか
1節 私たちは日々「発話」している
2節 なぜうまく伝わらないのか - 2章 記憶の外部化と言葉の一人歩き
1節 話される言葉と書かれる言葉の違い
2節 プラトンの懸念は過去のものとなったか - 3章 コミュニケーションの二つの方向性
1節 遠く、多様な人々とのコミュニケーション
2節 近く、限られた人々とのコミュニケーション - 4章 言葉の役割を捉え直す
1節 ここまでの結論と、ここからの課題
2節 発話とは、物事のある面に関心を向けること
3節 言葉を探し、選ぶことで、自分の思いが見つかる - 5章 「言葉のあいだ」を行き来する
1節 ひとつの言語を深く学ぶ
2節 複数の言語に触れる
3節 言葉は移り変わるもの - 終章 言葉とは何であり、どこにあるのか
1節 この本でたどってきた道筋
2節 そこにある言葉を楽しむために - 私と世界のあいだをもっと考えるための 作品案内
崔誠姫『女性たちの韓国近現代史』慶應義塾大学出版会
彼女たちは、泣き、笑い、そして戦った――
開国から、植民地期、分断、民主化運動、通貨危機、フェミニズムまで、もう一つの韓国の歴史/物語を描く
朝鮮半島の女性たちは、さまざまな困難に直面してきた。韓国併合、戦争協力と犠牲、南北分断による家族の離散、独裁政権、民主化運動、フェミニズム……現代もなお女性たちは激変する社会の中で、日々憤り、悲しみ、喜び、そして戦っている。
開国から現代にいたるまで、朝鮮・韓国の女性はどう生き、どう変わっていったのか。有名・無名のさまざまな女性たちに光を当て、近現代韓国の歴史を描きだす。
- はじめに
- 第一章 近代と出会う女性たち――朝鮮の開国
- 第二章 「外」へ飛び出す女性たち――1910~30 年代の朝鮮
- 第三章 朝鮮半島の戦争と女性――動員、協力、被害
- 第四章 「戦う」女性たち――独裁政権から民主化へ
- 第五章 「アジア」を移動する女性たち
- 第六章 「キム・ジヨン」たちの韓国
- おわりに
- あとがき/参考文献/索引
シャノン・マターン『スマートシティはなぜ失敗するのか―都市の人類学』早川書房
都市はコンピュータではない。AIやIoT、データ分析による効率化からこぼれ落ちるものにこそ、人が交わる公共空間としての都市の本質があるのだ。アメリカの人類学者が示す、まちづくり、そして図書館などのコモンズ(共有空間)をめぐる新たなビジョン。
coming soon…
永冨真梨編, 大和田俊之監『カントリー・ミュージックの地殻変動―多様な物語り』河出書房新社
近年ヒットチャートを賑わし、アメリカの良心を問う特異な音楽、カントリー・ミュージック。インタビュー・論考・ディスクガイド等から多角的にその「現在」を映し出す。
- Intro 永冨真梨
- 1 Living
【鼎談】
Keiko Walker / 三宅伸治 / 長岡亮介 日本に生きるカントリー
【インタビュー】
ゲイブ・リー ナッシュビルの物語を紡ぐ
高橋和也 最高にかっこいい音楽の追求
ハンナ・メイリー(Black Banjo Reclamation Project) バンジョーを通じた黒人文化の癒しと再生 - 2 Crossing
【インタビュー】
Rei ブルーズを今生きる自分のものにするために
ミッキー・カーチス / 高叡華 幻のアルバム『カントリー・パンプキン』を訪ねて
【対談】
アメリカから京都に響く通奏低音 小田晶房 / 永冨真梨 - 3 Transcending
【インタビュー】
高田漣 ギターとアメリカの「田舎」音楽の核心とは
【鼎談】
ベラ・フレック / アビゲイル・ウォッシュバーン / 有田純弘 バンジョーの革新と創造 - 4 Deciphering
【論考】
大和田俊之 「アメリカーナ」私論─“wired”をめぐる文化史
細馬宏通 バンジョー史を捉え直す─ビヨンセからリアノン・ギデンズへ
永冨真梨 クィアのカントリー・ミュージックの現在地─「普通のおばさん」を手がかりとして - 5 Sharing
【ディスクガイド】
大和田俊之
永冨研二
秋元慎(Moon Shiner)
白井英一郎
石田美也
齊藤ジョニー
永冨真梨
ガエル・チャンドラー『映像編集のファースト・レッスン―10 章で学ぶ編集の基礎・歴史・実践』フィルムアート社
映像制作は、撮影現場では終わらない。
多様な技師たちとのポスト・プロダクション作業に挑む前に、
監督/ディレクターが知っておかなければならない編集技術のすべて
ドライブインシアターのレジ係から映画業界に入り、30年以上のキャリアを重ね一流編集者になった著者が、ジョルジュ・メリエス、D.W.グリフィスから現代のドラマシリーズまで、100本以上の作品を通して、映像編集の基礎知識、その歴史と技術の変遷、そして現代における実践の核心をこの一冊に凝縮。
本書では、ディレクションの観点から映像編集に取り組むための基礎知識から近年の技術解説まで、集団制作としての映像製作における優れた協働=コラボレーションのあり方を主眼に置き、この業界で長いキャリアを有する著者が丁寧に解説します。
映画編集の歴史についても概観し、この技術における伝統と革新の双方を視野に置いた上で、さまざまな作品の具体的な技法を図説しながら、映画、ドラマ、CMなどジャンルを横断。「なぜこの作品のこの場面に、この編集/方法がふさわしいのか」を実感できる筆致で、監督/映像ディレクターが知っておくべき知識のまとまった入門書です。
【この本で扱う内容】
撮影前の準備、編集の歴史とその影響、編集技師を選ぶ際に知っておきたいこと、編集の作業内容、ポストプロダクション、VFX、音響・音楽、納品、アーカイブなど
- 序文 トニー・ダウ=文
- まえがき
- イントロダクション
- 第一章 編集を意識して撮影する
- 第二章 編集技師がもたらすもの
- 第三章 映画と編集の歴史を振り返る
- 第四章 共同作業者を選ぶ――監督と編集技師の関係
- 第五章 編集――編集技師の仕事
- 第六章 編集室 ――❶デイリーからファーストカット試写まで
- 第七章 編集室 ――❷ディレクターズカットから編集ロックまで
- 第八章 音響と音楽の制作
- 第九章 音響と音楽の編集とミキシング
- 第一〇章 仕上げと納品
- あとがき
- 謝辞
- 参照映画作品リスト
- 参考文献・資料
- 用語集
- 索引
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