元素、大気、大地、菌類から人間までをも貫く哲学は可能か
惑星規模の気候変動と資本主義の加速によって人間と環境の関係が揺らいでいる。地球が沸騰するいま、哲学は何を思考し、どう変わりえるのか。ドゥルーズ、ガタリをはじめ、ラトゥール、スローターダイク、コッチャ、パース、リュイエル、マルディネ、ライプニッツ、ベルクソン、デリダ、ガブリエル、グラント、シェリング、西田、坂部など多様な理論を手掛かりにした気鋭たちによる熱気みなぎる挑戦。
「地球がグツグツと音を立てて煮詰まりつつある。科学者たちが予想する気候変動の「ティッピングポイント」の侵犯は、日ごとに現実化していく。その一方で、そのような気候変動を牽引していると考えられるグランド・アクセラレーションと呼ばれる諸現象は、いまだおさまるところをしらない。人間のさまざまな行為の及ぼす影響が、人間の行為を可能にする環境それ自体を不可逆的に変化させつつある。」(序論より)
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