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著者 | 宇野重規 |
発行 | 筑摩書房 |
発売日 | 2013/10/15 |
民主主義は今、不信の目にさらされている。決定までに時間がかかり、「民意」は移ろいやすい…。だが、社会の問題を共同で解決する民主主義を手放してしまえば、私たちは無力な存在となる他ない。ならば、この理念を再生させるには何が必要か?「習慣」と「信じようとする権利」を重視する“プラグマティズム型”の民主主義に可能性を見出す本書は、この思想の系譜を辿り直し、日本各地で進行中の多様な実践に焦点を当て、考察を加えてゆく。未来が見通しがたい今、「民主主義のつくり方」を原理的に探究した、希望の書である。
- 第1章 民主主義の経験(アメリカという夢;プラグマティズムと経験;戦後日本における経験)
- 第2章 近代政治思想の隘路(閉じ込められた自己;依存への恐怖;狭まった対話の回路)
- 第3章 習慣の力(偶然から秩序へ;習慣と変革;民主主義の習慣)
- 第4章 民主主義の種子(「社会を変える」仕事とは?;「島で、未来を見る」;被災地に生きる)
- おわりに プラグマティズムと希望
この記事では『民主主義のつくり方』の参考文献・関連書籍についてご紹介します。
第1章 民主主義の経験
トクヴィル(2005)『アメリカのデモクラシー 第1巻 上』岩波書店
柄谷行人(2012)『哲学の起源』岩波書店
ハンナ・アレント(1995)『革命について』筑摩書房
F・A・ハイエク(2021)『自由の条件II: 自由と法』春秋社
伊藤邦武(2006)『パースの宇宙論』岩波書店
ラルフ・ウォルドー・エマーソン(1975)「アメリカの学者」『超越主義』研究者出版
アントニオ・ネグリ, マイケル・ハート(2005)『マルチチュード 上 ~<帝国>時代の戦争と民主主義』NHKブックス
著:アントニオ・ネグリ, 著:マイケル・ハート, 翻訳:幾島 幸子
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