参考文献紹介

『森は考える─人間的なるものを超えた人類学』の参考文献

 
参考文献紹介
Information
著者エドゥアルド・コーン
訳者奥野克巳, 近藤宏, 近藤祉秋, 二文字屋脩
発行亜紀書房
発売日2016/01/06

南米エクアドルのアマゾン河流域に住むルナ人にとっては、森は考え、イヌは夢を見る。彼らがそう考えているというのではなくて、そうしたものでしかありえない世界を彼らは生きている。「森が考える」とき、人間と動物、人間と世界、生者と死者は新たな関係を結ぶ。

発表と同時に欧米の人類学会でセンセーションを巻き起こしグレゴリー・ベイトソン賞を受賞した注目のエスノグラフィー、ついに翻訳なる。
人類学、哲学、文学、言語学、環境学、生態学、生命論などの諸領域を縦横に接続し、インゴルド、ヴィヴェイロス・デ・カストロを凌ぐ、来たるべき知の衝撃!

中沢新一氏推薦!
自分の属する民族や共同体の外から人間を理解しようとしてきた人類学は、いまや人間性の外から人間について思考する学問へと、大きな転回をとげようとしている。森は考える。植物が考え、動物が考えている。それらの異なる思考に包まれながら、人間も自分のやり方で考えている。人類学と哲学はいま限りなく近い場所に立っている。

  • 序 ルナ・プーマ
  • 第一章 開かれた全体
  • 第二章 生ある思考
  • 第三章 魂=盲
  • 第四章 種=横断的ピジン
  • 第五章 形式の労なき効力
  • 第六章 生ある未来(と軽くなった死者のはかり知れない重さ)
  • エピローグ 超える

この記事では『森は考える─人間的なるものを超えた人類学』の参考文献・関連書籍についてご紹介します。

参考文献一覧 Part.1

ジョルジョ・アガンベン(2011)『開かれ―人間と動物』平凡社
著:ジョルジョ・アガンベン, 翻訳:岡田 温司, 翻訳:多賀 健太郎
J・L・オースティン(2019)『言語と行為』講談社
グレゴリー・ベイトソン(2000)『精神の生態学』新思索社
エミール・バンヴェニスト(2022)『一般言語学の諸問題【新装版】』みすず書房
著:エミール・バンヴェニスト, 監修:岸本通夫, 翻訳:河村正夫, 翻訳:木下光一, 翻訳:高塚洋太郎, 翻訳:花輪光, 翻訳:矢島猷三
アンリ・ベルクソン(2013)『創造的進化 (新訳ベルクソン全集)』白水社
著:アンリ ベルクソン, 翻訳:竹内 信夫
J・L・ボルヘス(1993)『伝奇集』岩波書店
著:ホルヘ・ルイス・ボルヘス, 翻訳:篠田一士
ルシール・H・ブロックウェイ(1983)『グリーンウェポン―植物資源による世界制覇』社会思想社
著:ルシール H.ブロックウェイ, 翻訳:小出 五郎
マルティン・ブーバー(1979)『我と汝・対話』岩波書店
著:マルティン・ブーバー, 翻訳:植田 重雄
ジュディス・バトラー(2019)『[新版]権力の心的な生』月曜社
著:ジュディス・バトラー, 翻訳:佐藤嘉幸, 翻訳:清水知子
コーラ・ダイアモンド, ジョン・マクダウェル, イアン・ハッキング, ケアリー・ウルフ, スタンリー・カヴェル(2010)『“動物のいのち”と哲学』春秋社 
著:ダイアモンド,コーラ, 著:マクダウェル,ジョン, 著:ハッキング,イアン, 著:ウルフ,ケアリー, 著:カヴェル,スタンリー, 翻訳:中川雄一
テレンス・W・ディーコン(1999)『ヒトはいかにして人となったか―言語と脳の共進化』新曜社
著:テレンス・W. ディーコン, 原名:Deacon,Terrence W., 翻訳:隆芳, 金子
ジル・ドゥルーズ, フェリックス・ガタリ(2010)『千のプラトー 上 ー資本主義と分裂症』河出書房新社
著:ジル・ドゥルーズ, 著:フェリックス・ガタリ, 翻訳:宇野邦一, 翻訳:小沢秋広, 翻訳:田中敏彦, 翻訳:豊崎光一, 翻訳:宮林寛, 翻訳:守中高明
ダニエル・C. デネット(2016)『心はどこにあるのか』筑摩書房
著:デネット,ダニエル・C., 原名:Dennett,Daniel C., 翻訳:俊, 土屋
ジャック・デリダ(2014)『動物を追う、ゆえに私は〈動物で〉ある』筑摩書房

参考文献一覧 Part.2

E・E・エヴァンズ・プリチャード(2023)『新版 ヌアー族: ナイル系一民族の生業形態と政治制度の調査記録』平凡社
著:E.E.エヴァンズ・プリチャード, 翻訳:向井 元子
スティーブン フェルド(1988)『鳥になった少年―カルリ社会における音・神話・象徴』平凡社
著:スティーブン フェルド, 翻訳:修, 山口, 翻訳:隆嗣, 卜田, 翻訳:陽一, 山田, 翻訳:隆則, 藤田
ミシェル・フーコー(2020)『言葉と物〈新装版〉: 人文科学の考古学』新潮社
フロイト(2007)『フロイト全集〈7〉1901年―日常生活の精神病理学』岩波書店
フロイト(2012)『夢解釈 〈初版〉上』中央公論新社
E・T・A・ホフマン, S・フロイト(1995)『砂男 無気味なもの―種村季弘コレクション』河出書房新社
著:ホフマン,E.T.A., 著:フロイト,S., 原名:Hoffmann,E.T.A., 原名:Freud,S., 翻訳:季弘, 種村
アレン・ギンズバーグ(1991)『ギンズバーグ詩集』思潮社
著:アレン・ギンズバーグ, 編集:諏訪 優, 原名:Allen Ginsberg, 翻訳:諏訪 優
ダナ・ハラウェイ(2013)『伴侶種宣言: 犬と人の「重要な他者性」』以文社
著:ダナ・ハラウェイ, 翻訳:永野 文香
ダナ・ハラウェイ(2013)『犬と人が出会うとき 異種協働のポリティクス』青土社
著:ダナ・ハラウェイ, 翻訳:高橋さきの
ジェスパー・ホフマイヤー(1999)『生命記号論―宇宙の意味と表象』青土社
著:ジェスパー ホフマイヤー, 原名:Hoffmeyer,Jesper, 翻訳:孝一郎, 松野, 翻訳:美規, 高原
ブルーノ・ラトゥール(1999)『科学が作られているとき―人類学的考察』産業図書
著:ブルーノ ラトゥール, 原名:Latour,Bruno, 翻訳:勝, 川崎, 翻訳:紀代志, 高田
ブルーノ・ラトゥール(2008)『虚構の「近代」―科学人類学は警告する』新評論
著:ブルーノ ラトゥール, 原名:Latour,Bruno, 翻訳:久美子, 川村
クロード・レヴィ・ストロース(1976)『野生の思考』みすず書房
著:クロード・レヴィ=ストロース, 翻訳:大橋 保夫
クロード・レヴィ・ストロース(2006)『生のものと火を通したもの』みすず書房
著:クロード・レヴィ=ストロース, 翻訳:早水 洋太郎
リュシアン・レヴィ・ブリュル(1953)『未開社会の思惟 上』岩波書店
著:リュシアン・レヴィ=ブリュル, 翻訳:山田 吉彦
モース(2014)『贈与論 他二篇』岩波書店
著:マルセル モース, 翻訳:森山 工
奥野克巳, 近藤祉秋, 山口未花子編(2012)『人と動物の人類学』春風社
編集:克巳, 奥野, 編集:祉秋, 近藤, 編集:未花子, 山口
フリードリッヒ・ニーチェ(1994)『ニーチェ全集〈5〉人間的、あまりに人間的 1』筑摩書房
著:フリードリッヒ ニーチェ, 原名:Nietzsche,Friedrich, 翻訳:健一, 池尾
エドワード・サピア(1983)『言語・文化・パーソナリティ―サピア言語文化論集』北星堂書店
フェルディナン・ド・ソシュール(1972)『一般言語学講義』岩波書店
著:フェルディナン・ド・ソシュール, 翻訳:小林 英夫
E・S・S・ランバウ(1992)『チンパンジーの言語研究―シンボルの成立とコミュニケーション』ミネルヴァ書房
著:E.S. S.ランバウ, 原名:Savage Rumbaugh,E.Sue, 翻訳:哲也, 小島
エドウィン・アードナー(1987)『男が文化で、女は自然か?―性差の文化人類学』晶文社
著:エドウィン・アードナー, 翻訳:山崎 カヲル
鈴木俊隆, 紀野一義(1998)『禅へのいざない』PHP研究所
著:鈴木 俊隆, 翻訳:一義, 紀野
マックス・ウェーバー(1980)『職業としての学問』岩波書店
著:マックス・ウェーバー, 著:尾高 邦雄