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著者 | ルース・ベネディクト |
発行 | 講談社 |
発売日 | 2020/04/10 |
日本人論の「古典」として読み継がれる『菊と刀』の著者で、アメリカの文化人類学者、ルース・ベネディクトが、1940年に発表し、今もロングセラーとなっている RACE AND RACISMの新訳。
ヨーロッパではナチスが台頭し、ファシズムが世界に吹き荒れる中で、「人種とは何か」「レイシズム(人種主義)には根拠はあるのか」と鋭く問いかけ、その迷妄を明らかにしていく。「レイシズム」という語は、本書によって広く知られ、現代まで使われるようになった。
「白人」「黒人」「黄色人種」といった「人種」にとどまらず、国家や言語、宗教など、出生地や遺伝、さらに文化による「人間のまとまり」にも優劣があるかのように宣伝するレイシストたちの言説を、一つ一つ論破してみせる本書は、70年以上を経た現在の私たちへの警鐘にもなっている。
訳者は、今年30歳の精神科医で、自らの診療体験などから本書の価値を再発見し、現代の読者に広く読まれるよう、平易な言葉で新たに訳し下ろした。グローバル化が急速に進み、社会の断絶と不寛容がますます深刻になりつつある現在、あらためて読みなおすべきベネディクトの代表作。
- まえがき
- 第一部 人種とは何か
- 第一章 現代社会におけるレイシズム
- 第二章 人種とは何ではないか
- 第三章 人類は自らを分類する
- 第四章 移民および混交について
- 第五章 遺伝とは何か
- 第六章 どの人種が最も優れているのだろうか
- 第二部 レイシズムとは何か
- 第七章 レイシズムの自然史
- 第八章 どうしたら人種差別はなくなるだろうか?
- 訳者あとがき
- 参考文献
- レイシズムを乗り越えるための読書案内
この記事では『レイシズム』の参考文献(邦語)、p.219『レイシズムを乗り越えるための読書案内』に記載の文献についてご紹介します。
参考文献一覧
チャールズ・ダーウィン(2009)『種の起源〈上〉』光文社
エッカーマン(1968)『ゲーテとの対話 上』岩波書店
森安達也編(1986)『スラヴ民族と東欧ロシア』山川出版社
大林太良編(1985)『民族の世界史 11 アフロアジアの民族と文化』山川出版社
井上幸治(1985)『民族の世界史 (8) ヨーロッパ文明の原型』山川出版社
大林太良(1984)『民族の世界史 13 民族交錯のアメリカ大陸』山川出版社
メンデル(1999)『雑種植物の研究』岩波書店
スティーヴン・J・グールド(2008)『人間の測りまちがい 上: 差別の科学史』河出書房新社
著:スティーヴン・J. グールド, 原名:Gould,Stephen Jay, 翻訳:善次, 鈴木, 翻訳:靖子, 森脇
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グリフィス(1975)『アメリカ人の日本論』研究社
ベンヴェヌート チェッリーニ(1993)『チェッリーニ自伝―フィレンツェ彫金師一代記〈上〉』岩波書店
ジョージ・M・フレドリクソン(2018)『人種主義の歴史 新装版』みすず書房
サイモン・シャーマ(1994)『フランス革命の主役たち〈上〉臣民から市民へ』中央公論社
アリストテレス(2023)『政治学(上)』光文社
フランソワ=ルネ・ド・シャトーブリアン(2021)『『アタラ』・『ルネ』 マテーシス古典翻訳シリーズ』京緑社
ジャック・アンリ・ベルナルダン・ド・サン・ピエール(2014)『ポールとヴィルジニー』光文社
シィエス(1950)『第三身分とは何か』岩波書店
アドルフ・ヒトラー(2016)『わが闘争(上下・続 3冊合本版)』KADOKAWA
アルフレット・ローゼンベルク(1938)『二十世紀の神話―現代の心霊的・精神的な価値争闘に対する一つの評価』三笠書房
渡邊昌美(2008)『異端者の群れ―カタリ派とアルビジョア十字軍』八坂書房
菅野賢治(2002)『ドレフュス事件のなかの科学』青土社
M・ミード(1977)『人類学者ルース・ベネディクト―その肖像と作品』社会思想社
ルース・フルトン ベネディクト(1997)『日本人の行動パターン』NHK出版
ルース・ベネディクト(2008)『菊と刀』光文社
ルース・ベネディクト(1997)『人種主義 その批判的考察』名古屋大学出版会
レイシズムの歴史を知るために
アルベール・メンミ(1996)『人種差別』法政大学出版局
クロード・レヴィ・ストロース(2008)『人種と歴史 【新装版】』みすず書房
スティーヴン・J・グールド(2008)『人間の測りまちがい 下―差別の科学史 (2)』河出書房新社
著:スティーヴン・J. グールド, 原名:Gould,Stephen Jay, 翻訳:善次, 鈴木, 翻訳:靖子, 森脇
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