特集:国会図書館で調べものを 日本で出版されたすべての出版物がある!と言われる国立国会図書館とはどんなところなのか。本の雑誌の創刊号はあるのか!? というわけで、本の雑誌10月号の特集は「国会図書館で調べものを」。「調べる技術」の小林昌樹による国民図書館宣言から、国会図書館の正しい使い方にイラストルポ、ヘビーユーザーの国会図書館体験に図書館突発ペーパー、デジタルコレクションの愉しみにおじさん二人組+2の本の雑誌創刊号も求めての書庫探検、そして国会図書館推し座談会まで、国会図書館のすべてがわかる(かもしれない)禁帯出の特集なのだあ!
新刊めったくたガイドは、柿沼瑛子が最高のロス・マクオマージュ陸秋槎『喪服の似合う少女』に思わず膝を叩けば、石川美南は衝撃の〈少女〉小説で世界の深淵にどっぷり。大森望が1091ページの巨峰・奥泉光『虚史のリズム』に五つ星!なら、酒井貞道は思わぬ場所に読者を誘う、篠田節子『四つの白昼夢』で達人の凄味を堪能。松井ゆかりが滝沢志郎『月花美人』に感謝を捧げれば、東えりかは車谷長吉『癩狂院日乗』の作家の業の深さに深いため息。そして本の雑誌チームは松永K三蔵『バリ山行』がただひたすらおもしろい!と絶賛だ。あなだも「オモロイ純文運動」にはまってみよう!
今月の図書カード三万円使い放題!には永井紗耶子が登場! 子どものころから出入りしている丸善日本橋店で、民俗学の気になる本から一万円の美術図録まで、養分となる本を買いまくれば、読み物作家ガイドは青木逸美が京極夏彦の10冊を紹介。壮大なる京極曼荼羅の煉瓦本に沼るぞ。そして今月から新潟北書店店主・佐藤雄一の「信濃川日記」が連載スタート。前世紀の七夕事件の顛末に注目だ。さらに黒い昼食会が「ジャンプGIGA」に怒りの鉄拳なら、岡崎武志は「やっぱり店を持ちたい!」と咆哮! 北原尚彦が名探偵ホームズに惑えば、内澤旬子はピヨちゃんずの寝室作りに奮闘だ。さあ、なにか不明なことがあったら、国会図書館のデジタルコレクションで調べれば疑問も解消! 本の雑誌10月号をすみからすみまで読んでくれぃ!
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